2008年5月24日土曜日

大いなる陰謀

 サンフランシスコから成田へ向かう機内では映画を多く見た。最近の国際線は自分の席で映画が見れるようになっているのである。

 おもしろかったのは,ロバートレッドフォード,トム・クルーズの「大いなる陰謀」であった。http://microsites2.foxinternational.com/jp/ooinaruinbou2/アメリカの対テロ戦争にまつわる苦悩を題材とした映画。アメリカはよくこのような自己批評的な作品を作るが,それが実際の政治に反映されてはいない。それはアメリカのみならず日本でも同じだが。

 あまり大々的には報道されないものの,僕は「9/11自作自演説」を結構信じている。9/11はアルカイダの仕業ではなく,アメリカ政府の自作自演によるものという説である。http://jp.youtube.com/watch?v=3vfouhgEUY4&feature=related事実であれば衝撃的にすぎるので大手のテレビ局はあまり言えないのだろう。

 なぜこの説を信じるかという最大の点は,常識的に考えればビルはあのように崩壊しないということである。どう見ても爆破である。あとはいわゆる911事件は「対テロ戦争」を正当化する理由になっていることである。つまり911はアメリカの対外戦略によって都合がよかったということである。

 もしこの自作自演説が本当なら,僕らは「裸の王様」の登場人物だということになる。911のビルが崩壊する場面は何度も何度も繰り返し報道された。しかしあれを見て「爆破」だという当然の疑問を持った人は少数で,多くの人がアメリカ政府の発表どおり火災による温度上昇が原因と信じ切っているのである。僕らは誰かに検閲されているわけではないのに,そのような疑問を口にすることさえはばかられているのである。真実はそこに報道されているのに,誰も真実を読み取ることができないというわけである。

 「大いなる陰謀」においてもアメリカ政府とメディアの共犯性がテーマとして描かれている。政府の暴走についていさめるどころか,アメリカの対テロ政策を助長したというものである。めりる・ストリープ演じる新聞記者は言う。「事実なんてどこにもない。だれも戦争の現場にいないのだから」という。メディアは真実を報道するのではない。「真実」を作り出すのである。このことについて多く考えさせてくれる映画である。

 東京は雨だった。久々にごはんと納豆,味噌汁を食べた。あまりに久しぶりで変な感じがした。マンション問題のせいか,奥方はまた少し痩せているような気がした。
 

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