2008年5月8日木曜日

梅屋敷寄席に歌丸さん来る

 梅屋敷商店街の大林寺へ,奥方と寄席を見に行く。商店街活性化のために,年に1~2回開かれている寄席だが,今回は10回目のすべき回ということで,桂歌丸さんが呼ばれていた。(http://e-umeyashiki.com/yose06.html →僕らも写真に写ってます) 
 歌丸さんのチケットは,なかなか手に入りづらい。発売されてからすぐに売り切れてしまうのが普通だ。今回の寄席のチケットも完売で,お寺の本堂は満員。客層はやはり高齢の方が大半で,30歳の僕らは浮いている。初めに登場した桂花丸さんは,怪談をモチーフにした『皿屋敷』,三笑亭夢太郎さんは『たがや』をやった。歌丸さんは『火炎太鼓』。5代目古今亭志ん生が得意とした話である。僕はCDで志ん生の『火炎太鼓』を何十回と聴いていて,その巧みな話芸に感心していた。志ん生のカラーが染み付いた『火炎太鼓』をやるのはなかなか勇気がいるだろうなと思いながら,どちらかと言うと三遊亭円生に似たタイプだと思う歌丸さんの話を聞いていた。演出の仕方はやはり志ん生のものとほとんど同じで,だが志ん生しか出来ない語り口の部分は,歌丸さんオリジナルの演出だった。 
 しかし,当の歌丸さんにとっては自分のオリジナリティなどどうでもいいことなのかも知れない。その話しぶりには派手なところはなかったが,話の進め方は実に慎重で丁寧だった。 
 ところで奥方はといえば初生落語に随分と満足したようであった。日頃落語のCDを進めても全く聴いてくれないのだが,身振り手振りが付くと分かりやすかったらしく,おばさんたちに負けじと大笑いしていた。 

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