モントリオール滞在も今日で終わりある。最終日は時間にゆとりがあったので,北部のセント・ロワイヤル公園やモントリオールカジノ(見学のみ),F1サーキットなどを訪れ,夜はジャズ・クラブで音楽を楽しんだ。「モントリオールジャズフェスティバル」という世界最大規模のジャズイベントが開催されるだけあって,至るところでジャズライブが行われているのである。大いに気分転換できた。
しかし,気分転換できた理由は,いろいろなものを見たからというより,むしろ自国とは全く異なる文化圏に来たことそのものにあると思う。具体的な例を挙げると,日本語で考えず,英語でコミュニケーションを取ろうとすること自体が,不安ではある一方新鮮である。外国の人々は実に気さくに話をする。“Hi! How are you?” “Very good! How about you?”などという形式的だけど相手を気遣う挨拶をみんなが交わす。エレベーターに乗り合わせた人同士で交わす。ホテルの廊下ですれちがった人と交わす。人にぶつかりそうになったときは誰もが必ず “Excuse me.” “Sorry”と言う。レストランで食事をしているとウェイターさんが “Food is good?” と3回ぐらい訊いてくる。 “Yes, very nice!”と応える。取材をしていても,みんな笑顔で答えてくれる。日本では考えられないOpen Mindである。自分はこの外国の明るさが好きである。
またアメリカ・カナダは,いろんな人種が居るせいか,みなそれぞれ自由に行動しているように見える。例えばモントリオールは半袖,短パンの人がいるかと思えば,コートにマフラーという格好の人も居た。日本ではみんな周りの格好に合わせようとするのか,あんまり季節はずれ服装はしないようにするだろう。
言葉が分からないということは,それはそれで面白いものである。日本語で書かれたものは意味が分かるがゆえに,例えば電車の吊広告などをついつい読んでしまって頭が疲弊したりする。しかし,理解できない外国語は逆に頭を使うことがない。
外国に行くと,初日はいつも早く日本に帰りたいと憂鬱になる。しかし,一週間外国に滞在すると,その開放感やおおらかさ,そして住みやすさが実に心地良くなってしまい,このまま居たいと思ってしまう。そしてこれからまたカサカサ,セコセコ,ゴミゴミした東京に帰らねばならないと思うと,いつも憂鬱になるのである。
the “Tabeyase” diet
15 年前
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