2008年7月26日土曜日

ひ弱な体に喝!

 最近,夫婦揃って筋力トレーニングを始めた。奥方は太るために,亭主はやせるためにである。

 奥方は実に体が細い。そのためか仕事が忙しくなると,腰が痛くなったりし,疲労困憊の様子を呈する。筋肉をつけて,体を丈夫にしておけば,少しは疲労に打ち勝つ力もつくかなという目論見である。

 一方,亭主のほうは一時の激ヤセはどこへやら,夏場の食欲減退はどこへやら,腹回りに浮き輪のような脂肪がつき始めた。うつ病に対抗するためにしっかりと食事を取ろう心がけていたのだが,例によって過剰に食べ過ぎたのである。ヤセ時代に買ったズボンがだんだんと窮屈になりつつあり,このままでは服の総買い替えをしなければならない恐れも出てきた。筋肉を増やし,代謝を良くすべく筋力トレーニングを始めた。

 スポーツクラブにはヨガ狂もいればエアロビ狂もいる。もちろん筋トレ狂もいて,黙々とトレーニングに打ち込んでおられる。先輩方の一動作ごとに盛り上がる筋肉がまぶしい。我々のような素人オーラ丸出し人間にはなかなか近づきがたい雰囲気である。

 トレーニングは二人で交替でマシンを使うことにする。奥方は今まで筋力トレーニングの経験は皆無である。骨と皮の間にちょびっとついている筋肉が,いきなりトレーニングに借り出されて,悲鳴を上げているようで痛々しい。

 腕,肩,胸など上半身を鍛えるマシンのみならず,足をトレーニングする機械もある。一通り筋トレコーナーを回ってみた。奥方はどちらかというと,運動面でのなにくそコンチクショーというガッツとは無縁のほわわんとした性格なので,そんなにムキになってやったわけではない。しかし翌日には全身筋肉痛となった。

 しかし,奥方も少しは体を鍛えなければならないと思っていたらしく,また筋トレマシーンが案外面白かったようで,継続して続けたいようだった。仕事面でも筋肉をつけて元気を出してもらうだけでなく,嫌な上司にはヘッドロックをかますぐらい強くなって欲しいものである。

2008年7月23日水曜日

うつ病のイメージ

 奥方の同僚の弟さんが亡くなった。以前からうつ病を患っておられて,治療がなかなかスムーズに進まないという中での突然の訃報で,おそらく自殺ではないかと思われる。自分も同僚の方からうつ病への対処法について相談を受け,弟がうつ病になった体験をもとに自分なりの考えを話したことがあり,気がかりになっていた。

 何年か前にも,ゼミで一緒だった女の子が,うつ病にかかり自殺した。その時はめったに無いことだと思っていたが,身内でうつ病患者が出,さらには自分がうつ病にかかり,この病気の身近さと恐ろしさを体感することになった。それでまた自殺が起きた。

 自分の病気は大分回復しているのを実感しているが,奥方は今回のことがあって,旦那が自殺にまでいたる可能性のある病気に罹っていることを実感に,怖くなったようである。

 うつ病は,なかなか治らないというイメージが広くある。実際,前の職場でも「うつ病はなかなか治らない」と発言していた人もいたし,現に長期にわたって患っている人も少なからずいるだろう。だが多くの人がうつ病から回復してもいる。医者がいうように,休養と服薬を続ければ,大半は治ると思う。

 うつ病を治すためには,周囲のサポートも重要であると思う。しかし,それを妨げるのがうつ病の持つ一般的なイメージである。

 うつ病は多くの人に「気持ち」の問題であると捉えられているようである。中には気合でうつ病は治るという人もいる。しかし,それは大きな間違いである。うつ病は「脳の病気」である。「心の病」ではない。脳の病気が脳を鼓舞したり,酷使したりすることで治るはずが無い。

 またうつ病を「心の風邪」とする例えがある。これも大いに誤解を生みやすい。なんだか,少し寝ていれば簡単に治ってしまう病気みたいに思われてしまう表現だ。とある本のタイトルにあったが,うつ病は「心の骨折」という例えがより正しいと思う。厳密には「脳の骨折」と言ったほうが良いかも知れないが。このイメージだと,無理せずゆっくり休ませたほうがよい,という考えを持ちやすいだろう。ギブスを外していきなり激しい運動が出来ないのと同じように,うつ病を克服した人もいきなり全力で仕事に打ち込めるわけではない。

 うつ病を「脳の病気」,「脳の骨折」という表現が,科学的に正しいものであるかどうかは専門家でない自分には分からない。しかし,このように考えることで,「心の問題」という表現では見えてこない,うつ病の一面が見れるのではないかと思う。

2008年7月21日月曜日

高尾山


7/21海の日。
高尾山に行ってきました。
早起きして自然の中でマイナスイオンをたっぷり吸って気持ちよかったです。
排ガスまみれの都会から離れて気持ちもリフレッシュしました。
普段と違うことをするとストレス発散になるし、体を動かすことはとても気持ちいいものです。
山頂まで着くころには汗だく、写真の直人さんは雨に打たれたような汗をかいてました。
下山は行きと違うコースを選択したところ、結構ハードな道で、崖のようなところを歩いたり
ちょっとスリリングでした。
また山に行きたいです。

2008年7月9日水曜日

中華鍋


 先週から奥方のお母さんが,家事の手伝いに我が家に来てくれることになった。奥方の仕事が多忙で帰りも遅く,夫は鬱病で無理が出来ないということで,お母さんの手を借りることにしたのである。お願いしたところ,快く引き受けていただいて,毎週水曜日に,炊事,洗濯などに来てもらえることになった。

 今日は奥方が先に帰宅していた。朝,寝ぼけている奥方に「もう昨日で仕事はやめたんだから,もうちょっと寝てていいよ」と冗談で声をかけて仕事にでたら,夢の中で現実と勘違いし,11時出社したそうである。今日のメニューは鯖の塩焼きと厚揚げの酢豚風。奥方は美味しそうに食べていた。ふとシンクの方を見ると,見慣れない白い皿が4枚食器水切りカゴに入っている。「あれ?これはどうしたの?」「お母さんが家から持ってきてくれたみたい。前にヤマザキパンの懸賞で当たったもの」と言う。

「中華鍋も買ってくれたみたいよ。」見ると,「赤坂離宮」という高級中華料理店の譚さんという料理人のモデルの中華鍋である。多分凄く高いものだろう。先週来ていただいたときも小さな鍋を買ってもらっており,我が家の調理器具はかなり充実のラインナップである。とてもうれしいが,こんな良いものを頂いて大変恐縮です。ありがとうございました。

 問題は我が家の収納で,シンク周りの収納は殆ど満杯である。物が多いのには慣れている奥方の収納テクニックに期待したい。

2008年7月4日金曜日

草野球魂


 7月12日の土曜日に,会社の野球部の練習試合がある。昨年大会に出場したときはランニングシューズでキャッチャーをやったら滑ってふんばりがきかずに,つらい思いをした。そのため今シーズンはきちんとスパイクを履いてやろうと思い,有給を取った本日,恵比寿の野球用品専門店に買いに行くことにした。

 こじんまりとした店内に入ると,奥のカウンターにおじさんとお兄さんが二人。「いらっしゃいませ」ともなんとも言わない。職人気質の気難しいオヤジなのだろうか。恐る恐るカウンター近くのスパイクコーナーに行く。自分が中学野球をやっていた頃に比べると,スパイクも随分変化したように思う。くるぶしの辺りまで覆うようなものが多く,スパイクの金具も複雑化している。

 感心しているとお兄さんが話しかけてくれた。予想と異なり気さくな雰囲気。P革をつけてもらっていると,店のオヤジさんも話しかけてきて,久しぶりに野球をやることになったので,道具をそろえにきたという話をする。「今日は休みなの?」「そうです」「じゃあ三連休だ。いいねぇ。こういう商売をやっていると土日はなかなか休みが取れなくてねぇ。でも野球は楽しくていいよ。」

 ついでにグラブも選ぶ。ローリングスの井口モデルが気に入ったが,ふと棚の端のほうを見ると,中学時代に使用していた「久保田スラッガー」のグラブがある。はめてみると他のメーカーのグラブよりやわらかくて使いやすい。これに決める。

 オヤジさんが「どうして大田区から恵比寿のこの店に来たの?」と訊く。「インターネットで調べてきたんですよ。近くに野球用品を売っている店が見当たらなくて」というと,すごい時代になったもんだという顔をしていた。

 グラブとスパイクをいっぺんに買って売り上げに貢献したせいか,「ありがとうございました」とオヤジさんとお兄さんに丁重に頭を下げられながら,店を出た。